リウマチ科について
リウマチ科とは関節リウマチをはじめとする膠原病疾患を診療する科です。膠原病では全身の臓器に炎症を主体とする病変が起こり、様々な臨床症状を呈します。
膠原病に共通して多く見られる症状は関節痛であり、関節が腫れたり熱っぽくなったりすることもあります。また関節以外にも発熱や皮膚の変化、さらに血液や全身のあらゆる臓器に病変を起こす可能性があり、症状と検査異常の特徴から関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎、皮膚筋炎、血管炎さらにシェーグレン症候群など多くの疾患に分類されます。
以前は多くの膠原病は完治の難しい疾患でしたが、新しい薬の開発や治療法の進歩によって治療効果は驚くほど改善しました。特に関節リウマチは関節の変形と破壊を引き起こし徐々に進行する疾患ですが早期の診断と生物製剤を中心とした適切な治療によって、今では病気の進行が食い止められるようになってきました。
関節痛が続いたり、なかなか熱が下がらない、皮膚に発疹がみられるようになったなどの自覚症状が出たときは膠原病を疑ってみることが重要です。